京都府立医科大学 血液内科

はじめに

当研究室では、「血液診療に役立つ研究」をテーマに、

  • 日々の臨床現場で生じる「悩み」「疑問」「要望」「将来への期待」を解決すべき研究課題として抽出し、
  • 細胞・分子腫瘍学的解析、臨床研究の両面のアプローチにより、病態形成や課題の実態・本質を解明し、
  • その克服を可能とする新規戦略のシーズ開発・構築に挑み、
  • 研究成果を具現化、応用する臨床研究・産学連携研究に発展する

の4ステップを連結的に展開することを目標に、造血器疾患領域において「基礎・臨床双方向性の研究」を教室スタッフが中心となって幅広く実施中です。大学院生や専攻医はそれぞれが基礎研究、臨床研究の課題を担当し、臨床医、研究者としての思考プロセスと実践力を養成します。いずれの研究もスタッフの日々の指導のもとに推進し、同時に研究カンファレンスを通じて教室全体で進捗を確認し、方向性を議論しながら推進します。

研究室での基礎・臨床研究活動はもちろんのこと、多くの学内外の研究施設との共同研究、京都府立医科大学血液内科学同門組織で構成する「京都血液臨床研究グループ (KOTOSG)」での多施設共同研究や産学連携研究を展開中です。なかでも、我々の研究室における臨床研究では、本邦の大規模臨床研究グループでの大型研究への参加が可能である一方で、KOTOSGにおける多施設共同研究での、より実施診療に迫った日常診療現場での身近な課題についての研究も可能であることが特徴です。また、本学では日常的に生物統計学教室や様々な基礎医学教室との共同研究が出来る点が大きな特色になっています。

詳しい研究テーマについては下記を参考にして下さい。

  1. 「難治性・治療抵抗性B細胞リンパ腫の克服」
  2. 「多発性骨髄腫の病態解明に基づく疾患制御戦略開発」
  3. 「造血器悪性腫瘍の多段階悪性化clonal evolutionを促進する分子異常・分子制御異常の克服」
  4. 「腫瘍環境による造血器腫瘍の病態形成支持機序の解明と治療標的化」
  5. 「造血器腫瘍におけるプログラム細胞死制御機構を応用した治療開発」
  6. 「京都血液臨床グループ(KOTOSG)における実地血液疾患診療に基づく臨床研究」
  7. 「多施設共同研究・未承認薬治験参加」

研究業績については「業績ページ」をご覧ください。

研 究