造血幹細胞移植症例数
自家移植 | 同種移植 | |
---|---|---|
平成27年 | 11 | 10 |
平成28年 | 8 | 6 |
平成29年 | 9 | 7 |
平成30年 | 8 | 9 |
令和元年 | 16 | 11 |
当院における同種移植成績
急性白血病
急性白血病は骨髄性とリンパ性に分類され、治療方法・治療方針は大きく異なります。染色体や遺伝子異常の有無、治療反応性などからリスク分類が行われ、化学療法のみでは根治が難しい患者に対し同種移植を行います。日本造血細胞移植データセンターが発行している日本全体における移植成績と比較し、治療成績は同等程度です。近年、特に急性リンパ性白血病に対する治療成績が向上しています。予後不良といわれる病態(AML with MRC, Ph陽性ALL)に対する治療成績向上が課題です。
リンパ系腫瘍
悪性リンパ腫は主として化学療法が標準的治療となりますが、疾患の組織型や治療反応性により一部患者に対し同種移植を行うことがあります。急性白血病と同様に、日本全体における移植成績と遜色なく、近年では移植成績も向上しつつあります。
再生不良性貧血
再生不良性貧血は非腫瘍性疾患ですが、造血幹細胞の持続的な減少が原因となる難治性疾患であり、若年重症例では根治を目指して同種移植を行うことがあります。同種移植の適応は限定的ですが、移植成績は良好です。